9月の雨からハルモニア

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Posted by ht on 1998/09/15 19:50:14:


鹿児島を直撃する台風がまず上陸する地に、枕崎があります。鰹節でも有名です。
 今年は、九州を避けて、関東・東北が狙われていますが、そちら方面のみなさん、十分ご注意くださいませ。

 話が飛んでしまいましたが、その枕崎に南溟館という美術館があります。今日が、枕崎市出身のジャック山崎(山崎近道、1904〜85年)の遺作展の最終日でした。
 長野県上田市の信濃デッサン館に寄託された500点の一部だそうです。

 峠を2つ越えてたどり着きます。小高い山が点在する田園地帯のドライブです。
 赤い花がやはり目に付きます。夏の花カンナから、初秋の花ヒガンバナ。色はあまり鮮やかではありませんでした。
 生け垣にヘチマが何本もぶら下がっている家もありました。

 壁面が杉(多分)の板で葺いてあるユニークな作りでした。港も眼下に見え、ツクツクボーシやアカトンボがいっぱい。深呼吸すると、潮の香りがプーン。

 帰りは、急に大粒の雨が降ってきましたが、すぐ止んで、青い空に入道雲。
 行きも帰りもユーミンかけてました。9月の雨。12月まで待たなくても晴れ間は来るのではないかな。(ちょっと、こじつけかな)




 前置きが夏休みの絵日記みたいになってしまいましたが、帰りにCD屋さんに寄って、「ハルモニア オリジナル・サウンドトラック」を買いました。


 「ハルモニア サントラ盤へむけてのひとこと」と題して、監督の堤幸彦はこう述べています。

−−−−−−−−−− 引用開始 −−−−−−−−−−

 ヨーロッパテクノの王道作曲家、ニューヨークはジュリアード音楽院の秀才チェリスト、東京のピースな音楽家。まったく異質な三人のアーティストが土曜九時に交差した。

 以前から「音楽」をテーマにしたドラマをやってみたかった。映像と音楽がひとつとなり、ストーリーと独特な『気分』を醸成するドラマだ。

 まさしくハルモニアはチェロ演奏を中心とする音楽ドラマ。同じ曲もシーンによって違うイメージで聞こえたい。リアルにチェロを演奏しているように演出したい。またドラマとして感情豊かでありたい。そのためにこの三人のプロフェッショナルな力がどうしても必要だった。

 BGMを越える力強い音楽のドラマ。新しいドラマ作りを志向したい私たちのわがままにこたえてくれた三人の力作であると信じている。

−−−−−−−−−− 引用終了 −−−−−−−−−−

 音楽ドラマだったかは、大いに異論があろうが、私が感想文を書くとしたら、やはりそこから攻めていくだろうし、それだけで終わってしまうかもしれない。その程度の力しかない。
 原作者の意図は、そこではないだろうことは、MaSAさんや○○○さんが鋭く攻めてくれるだろう。

 それはそれ、まだ、予告編の状態でして、ボツになるかもしれません。(こういうことを書くこと自体、熱意が失せている証拠なのだ、ごめんなさい)

 それでは、あんまりなので、せめてのお茶濁しにサントラ盤の紹介をしているところです。

王道作曲家  :見岳 章
秀才チェリスト:アニ・アズナヴォーリアン
ピースな音楽家:山本祐ノ介

 由希やルーメイが弾いた器楽曲と、テーマなどの劇伴曲を取り混ぜて18曲の構成。

 パガニーニの主題による変奏曲(ピアティゴルスキー編曲)から6曲。
 これをアニが弾いている。ドラマ中の音も彼女だったと思われる。ルーメイを演じたのも彼女だ。

 残り3曲を、山本さんが弾いている。彼は、役者3人のチェロの指導もやったそうだ。
 無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード(バッハ)
 愛のあいさつ(エルガー)
 白鳥(サン・サーンス)

 ハルモニアのテーマが3テイク。他に6曲、計9曲。
 これが、見岳さんの作曲、演奏。ピアノとシンセサイザがメインだが、一部ストリングスも入る。
 テレビの音よりは、はるかにいい。あたりまえか。
彼は、ハッピーマニアの音楽も担当しているらしい。

 ソニー SRCL 4366 定価¥2,940(税込み)