針ノ木雪渓から (1/6)

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2000年7月20・21日、夜行1泊2日の単独行。梅雨は明けていた。

針ノ木雪渓を登り、蓮華岳へピストン。翌日、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳と5つのピークをアップダウンし、出発点の扇沢に戻ってくるコース。

これで、日本海から北アルプス縦走の未踏ルートは3つになった。もちろん、一番厳しい所ばかりが残っているのだが。ちなみに、日本海(親不知)から朝日岳、蓮華岳から烏帽子岳、奥穂高岳から西穂高岳・焼岳・乗鞍岳が残った3つである。



7月19日(水)
  薄曇

新宿駅、5・6番線ホーム。予想以上に、登山客であふれている。

4分遅れで出発するアルプス85号の待ち行列がアルプスより短そうに見えるのでそちらに並ぶ。ビールを1本あけた頃、入線。通路側だが、なんとか座れてほっとする。

23時54分発。熟睡はできなかった。


7月20日(木)  晴後曇

5時18分、信濃大町駅着。ほぼ、1年ぶりである。

キオスクが開いていた。おにぎりの朝食をすませ、トイレに並ぶ。タクシーの相乗りで行く人の方が多い。バスの始発にはまだ1時間はある。駅前の水道で、水筒(1リットル)を満たす。

6時50分、扇沢(1410m)に到着。

アルペンルートのチケット売場は行列。タクシーで行った人やマイカーで来た人たちだ。今回、これは利用しない。目的地は、針ノ木峠だ。

1時間ちょっとで大沢小屋を通過する。少し行くと、いよいよ、針ノ木雪渓。

今春買った4本爪の軽アイゼンを装着。10本爪と比べると頼りない。ほんとに役だっているのかなという感じ。
 
2時間の登り
 
若いカップル

途中から、ガスが沸き、何も見えなくなる。ザーザーという音が近づいてくる。落石かと目をこらす。スノーボーダーだった。poetさんのお出迎えのはずはないよな。

11時過ぎ、針ノ木峠(2536m)に到着。アイゼンを外した所、そこが峠である。2時間以上の雪渓遡上である。

ベンガラでルートが示されていて、そこを歩く分には、踏み跡があり楽なのだが、そこを外れるとズルズルと落ちることもある急傾斜。そういう所を歩くには、6本爪以上のアイゼンが安全かと思う。

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