仮想とは名ばかりなりや秋の声

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1998年10月から1999年9月にかけて、掲示板やメールで披露したものをピックアップしました。

俳句を始めるきっかけもWの掲示板でした。虫の音も〜が、最初に作った句です。

ここにあげた人たち以外にも、多分、覚えていらっしゃらない方もおいでと思いますが、まりこさん、まめしつこさん、Keiさん、poetさんたちに献上しています。それらは、別のページで紹介しています。

なお、タイトル句は、sakoさんの掲示板で披露しました。

 

1.田中美里−とさん、MaSAさん、にゃおさんへ

     虫の音もしばし静かにヨーヨーマ

     チェロを聴く娘と親父秋の月

     育児ボケ眠れる森に追いつけず        田中美里−と

     秋の燈やローヤル飲んでハルモニア

     秋桜(コスモス)のはかなくもありつよき愛   にゃお

     つよき愛ひめにつづいてにゃお実る

     ウィンドウにかさなる偶然はずむ文字     にゃお

     眠る森総括されて埋められてはずまぬ会話おやすみなさい



2.インフィニティさんへ

     タクト振るチャイコフスキー冬田道

     葛の花散り敷く道にいつの日か

     門松やサツマイナモリ寄せ植ゑて

     遅々として村上春樹春日和

     蕉翁はエンストなしや油照り

     夏草に油と恋をとどめたり



3.猫大好きさんへ

     オリオンに乙女はほっと息をはく

     星冴ゆる仕事帰りの新妻に

     舞う小雪あの子仕事に行ったやら

     春の波かもめ一羽にわれひとり

     風光るジョナサンとゐて髪そよぐ

     梅見月二十八の誕生日

     メル友の長い無沙汰に電話見る