8年ぶりの黒部ダム  (2/ 9)

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7月17日(土) 
曇時々晴

10時頃。サンダーバード1号。まだ、雷鳥という車名もあるようだが、違いは知らない。

    夏雲や白河夜船山のとも

吉本ばなな「白河夜船」(角川文庫)。山小屋で停滞したときのために、ザックに忍ばせていたが、富山に着くまでに巻頭作は読んでしまった。残りの2編は、後ほど山小屋で読むことになった。彼女の作品を読むのは初めてだ。いかに、本を読まないかがわかりますねぇ。

富山からは、サンダーバード立山と名前を変え、3両編成になって立山へ。

    梅雨晴れ間駅で手を振る女の子

これをオフ会で披露したら、女の子を、(美しき)女性と思われてしまったようです。そりゃー、私は女好きですがね。(苦笑)

実際の情景は、

    幼な子が祖母と手を振る駅舎かな

です。

場所は、富山地方鉄道の岩峅寺(いわくらじ)駅。3・4歳くらいの女の子が祖母と思われる女性といて、電車に無心に手を振っている。私は、窓越しに微笑み、十数年前の娘に思いを馳せる。季語がないので、上の句にしたのですが、気持ちは下の句に傾きます。

立山から美女平(びじょだいら)は、立山ケーブル。 美女平から室堂(むろどう)は、立山高原バス。 立山黒部アルペンルート、富山からの入山です。

    夏近しアルペンルート妻はいず

17年前は、隣に新妻が座っていましたが、今回は見知らぬ人たち。要するに新婚旅行で通ったルートというわけです。

その時の宿泊先「ホテル立山」を横目に見て、「立山玉殿の湧水」を水筒(1リットル)に詰めて、ミクリガ池を通って雷鳥平(らいちょうだいら)キャンプ場へ下っていく。

 

 
池には、まだ残雪あり。途中、コイワカガミ、チングルマなどの群落。コバイケイソウは、これからというところで、まだポツポツという状況。
 


左側にジグザグの道が見えますか? それを登りつめた所に剱御前(つるぎごぜん)小舎があります。)
 

 
雷鳥平には、10数張りのテント。浄土沢にかかった角材4本で作った立派な仮橋(30メートル位)を渡ると、いよいよ登りにはいる。標高差500m。

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