針ノ木雪渓から (5/6)

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針ノ木岳直下

ゴロゴロ、ガラガラ、ザラザラとバリエーション豊かなアップダウンを繰り返す。

こちらの登山道にもコマクサは豊富。他には、ミヤマオダマキ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲなど。

ミヤマオダマキ
 
剱岳

針ノ木岳(2821m)、スバリ岳(2752m)、赤沢岳(2678m)、鳴沢岳(2641m)を越えて、新越山荘(2462m)に 到着。針ノ木小屋を出発して5時間位経過している。

ここが今日の宿泊予定地であった。「今日は、混雑が予想されます。」というカードが受付に置いてある。

小屋の壁に貼ってある時刻表を見ると、扇沢16時55分発のバスなら、最終のあずさに間に合うことを確かめる。「いっちょ、やったるか。」と、道々考えてきた案を実行することに決める。

後5時間の歩行だが、登りは1時間だけだから、なんとかなるさということである。

問題は水である。宿泊者には無料券が配られたらしいのだが、私は未入手。だましだまし飲んできたのだが、残りは200mlくらい。

ビールを飲んでいこうかなとも思ったのだが、登りでばてそうだということでやめる。水筒の水を全部飲んで、ここで1リットル(150円)買っていくには中途半端な残量。次の小屋まで は、2時間半の距離。

岩小屋沢岳(2630m)で、水を使い果たす。残りは、500mlの水筒に入ったウィスキーだけ。40度だから、60%は水分だが、ガブガブやるわけにはいきますまい。(苦笑)

太陽は真上にある。2500mの稜線、黒部からの風は涼しいとはいえ、暑い。小屋の近くには、キヌガサソウの群落。すごい。まだ、つぼみの木々も多い。8月に芽を吹くのだろうか。

雪渓、というよりは、残雪というべきか、しずくが落ちている。天の助け!

親指を除く4本の指しか入らない狭さだが、それで掬うこと20杯。一息つく。続いて、カップに取り、水割りにして頂く。そして、ついでに、雪を掘って白いところをカップに取り、ウィスキーシャーベット。

縦走路、向こうに後立山連峰
 

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