ホリデイ・ライターの釣り日誌

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10月3日(日) 晴 「釣り日誌 第8話」

昨夜の雨もあがり、気持ちの良い朝だ。東の空の雲が、赤く染まってきれいだったので、写真を撮る。

山の端に茜雲

しばらくして、2つの雲の間に飛行機雲。

    秋空にひこうき雲が走る朝

午後2時には、長崎ブリック・ホールの3階で待ち行列。シム・シメール展。

ゆっくり見ていただくという能書きだったが、売り付けマン多数。こちとら、金持ちには見られなかったのか、寄り付きもされなかったのは幸い。

小学校の教科書(国語だったかな)の表紙にも採用されたとか。トラ、チンパンジー、イルカ、ゾウなどを盛り込んだ、シルク・スクリーン。なぜか、395という、中途半端な制作枚数(分母)が目に付いた。

クリスチャン・ラッセン展のほうが、場所の雰囲気、社員の応対なども含めて好ましく感じたが、見たのが休日と平日の差だろうか、価格がシメールの方が安かったせいだろうか。いずれにしろ、購入できる経済状態ではないのだが。(苦笑)

ヤノーシュ・シュタルケル・チェロ・リサイタル。開演まで、ベランダのテーブルで読書。秋の日差しと風が心地よい。

1924年生まれということは、大正13年、75歳か。父と2つ違いといううことになる。3大Bのソナタ。

1. バッハ 第2番
2. ブラームス 第1番
    (休憩)
3. ベートーヴェン 第3番。

アンコールは、ブラームス第2番の第3楽章。

前5列、横8列、まったく無人。売れ残ったS席だろうか。前売券を買いに行ったとき、既にSS席と自由席は売り切れだった。

2000人以上収容する大ホール、なぜか、私(A席)の周りだけ空席。無人島、あるいは、無音の惑星で、聞いている気分であった。ベージュのステージを見つめて、時折目をつぶると、上が黒、下が金色の光景がまぶたに映し出される。

    金星の海にひとりチェロソナタ

室内楽は、もう少し小さいホールで聞きたいなと思うが、そうなると入場料が高くなるし、しかたがないか。

それから、言っても無駄とは思うが、携帯保持者諸君、コンサートを聞きにくるくらいの気持ちがあるのなら、マナーモードか、電源オフにしておいて欲しい。演奏者にも、聴衆にも失礼だろう!

夕食もとらず、18時半には、いつもの場所(樺島)に、師匠と二人連れ。

多い、多い。先客が多すぎて、隅っこに陣取らざるをえない。今までで最も最良ポイントから遠い所だ。ほんとに、日曜の夜なのだろうか。

3回ヒットしたが、釣り上げたのは1回。1回は、まさに空中に出たところでバレてしまった。悔しい。

餌はキビナゴ。なぜか、減りが早い。師匠は、まだ2回しか付け替えていないと言う。私だって、4回くらいだ。

にゃんと、猫に食われていた模様。私が、ちゃんと蓋をしていなかったせいではあるが、恨めしい。アジが釣れないので、ピンチだ。

それにしても、隣りの二人は良く釣れる。街灯の光が届いているからだろうか。釣れない身に、風が冷たい。次回からは、長袖を持ってこねばと思う。時間が惜しかったので、ビールも買ってこなかったのだが、この涼しさでは飲む気もしなかっただろう。かな?

満天の星を仰ぐ。すでに、最後の餌だ。食わない。

8時半頃、最良ポイントのグループが退去したので、そこに移る。(昼からいたそうだが、5時間でアジは10尾しか釣れなかったとか。)

5分くらいで、赤い電気ウキが海中に沈み始める。慎重に、ごくごくゆっくりと巻いて道糸のたるみを取っていく。(ほぼ)ピンと張る。そして、待つ。

クイッと引きがある。大きく合わせる。手応えあり。ゆっくりと巻く。竿のしなり具合が1尾目とは違う。

「写真撮るから、針はずすのは待って!」と師匠に声かけて、カメラを取りに走る。

タチウオをゲット

9時40分帰着。今回は0だった師匠と1尾ずつ分ける。大きいほうをもらう。

ビデオ予約していったのに、動いていない。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、もう終わるところだった。それを聞きながら、さばく。

太いはずだ。15cmくらいの卵を持つメスだった。他には、キビナゴ数尾とほとんど消化しきったイワシが入っていた。確かに、アジが釣れないはずだ。タチウオが多すぎて、アジは逃げちまったのだろうか。

塩焼きにして、芋焼酎とともに、遅い夕食とした。

今週の教訓: 魚がいなけりゃ、釣れない。

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